伊那市議会議員の吉田浩之です。
蟹澤川で護岸が崩壊 局地的豪雨による被害
昨晩、手良野口区で2時間に90ミリという猛烈な雨が降りました。その影響で、一級河川である蟹澤川のコンクリートブロックで整備された護岸が崩れ、土や石がむき出しの土手が現れてしまいました。このままでは、その上にある建物まで崩れてしまう恐れが生じています。
その他にも水路があふれ、民家や田畑に土砂が流入し、大きな被害が発生してしまいました。
同じ区内でも異なる降雨量 「ピンポイント豪雨」の脅威
今回の豪雨は、局地的なものであったようです。手良地区でも雨は降ったものの、災害が出るほどではありませんでした。同じ区内でも、蟹澤川上流部以外では災害が出ておらず、雨の量もそれほどではなかったようです。
伊那市の雨量計でも1時間に7~8ミリ程度で、災害どころか警報も発令されていない状況でした。まさしく「ピンポイント」での豪雨であり、局所的な災害であったわけです。
局地的豪雨にどう備えるか
天気予報でも把握できないほどの狭い範囲での豪雨に対し、私たちはどう向き合えばよいのでしょうか。
現在、メッシュによる雨予測は500メートルを最小単位としています。しかし、昨晩の様子は、その範囲内でも雨量が違っていたのではないかと考えさせられます。常に雨雲の動きや予測図とにらめっこしながら災害対応をしなければならないとしたら、落ち着かない日々を過ごすことになります。
災害時に「自分のことは自分で守れ」という自助が第一ですが、突然に襲ってくる災害であれば、常時緊張していなければなりません。
今回のような局所的な豪雨では、多くの方が被害を免れても、誰もが突然「自分だけが被災者」になる可能性があるのです。
日ごろから気象状況には意識を持つとともに、自分がいる場所や自宅周囲の雨の状況などを、気象情報各社が提供している情報でチェックし、災害時にどう対応するかを一人ひとり、または家族で共有しておく必要があります。
長野県では、個人別の災害時タイムラインを作成できるサイトを公開しているようです。そうしたものを活用することも、防災の一助となるでしょう。
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