伊那市議会議員の吉田浩之です。
100歳以上の高齢者は約10万人に
厚生労働省の発表では、100歳以上の高齢者は9万9763人になったとのことです。このうち女性が88%を占めているということで、100歳以上の男女比は、男性対女性がおおよそ1対9の割合になるわけです。女性の方が恵まれた環境にあったということではなさそうで、むしろ生物学上の理由なのかもしれません。
すべての人が100歳まで生きられるわけではないのですが、100歳以上が10万人にも達するということは、多くの方が100歳まで生きることを前提に老後の設計を立てていくことが安心した生活につながるのではないかと言えます。
健康寿命を意識した生き方
今日も地区の敬老会に招待され、祝辞を述べたりもしたのですが、そこでは「いつまでもお元気で、地域のため、後輩のため、社会に関わり指導をしていただきたい」というような至極もっともなことを話すわけです。
しかし、100歳まで生きるのであれば、それまで寝たきりや認知症にならず、できるだけ元気で生活していたいものです。そのためには、社会貢献ということよりも、いかに元気で暮せるか、健康であるためにどうすればよいかという点に意識を持ってもらうことの方が大切なのではないでしょうか。
その結果、社会との関わりが大切であればそうすればよいのであって、まずは100歳まで健康で生きるという前提で、100歳までの生活なり資金なりを考えてみることが大切だと言えます。
一人ひとりに合ったアプローチ
地域のため、社会のために生きることも一つのモチベーションとしてはよい取組なのですが、健康でいられるためのアプローチは千差万別です。
まずは、自分がどうすれば100歳まで健康でいられるかを考え、そのための生活習慣なり、人生設計なりを考えてみることが、誰でもが行える社会貢献ではないでしょうか。
今の年齢から100歳まで何をするかを考えるのも楽しいものだと思います。私は現在63歳です。100歳までといえば、まだ37年あるわけです。37年あれば何でもできるでしょう。
吉田松陰の言葉に「一日一字を記さば一年にして三百六十字を得、一夜一時を怠らば、百歳の間三万六千時を失う」とあります。毎日でも何か続けていけば、いつから始めても相当の成果が得られるのではないでしょうか。
敬老の日に当たり、このようなことを考えてみました。
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