完璧な福祉政策はあるのか

福祉の理想と現実のギャップ

福祉というのは、だれでも公平に分け隔てなく日常生活に困らないような支援をしていくことです。だれがどのような困りごとがあるのかは、自治体の規模が大きくなれば把握することが困難となり、すべてにもれなく対策を講じることは、相当の予算と人を割かなければできないことです。

後手の施策から見える限界

だれ一人取り残さないということは、困りごとのある、支援が必要な市民がいれば、そうした市民をもれなく扶助していくことを意味しているため、政策としては、事案が生じてから対応するという、後手後手の施策になりがちです。

そのため、障子に空いた穴を埋めるという作業の繰り返しとも言えます。それは、永遠に繰り返されるでしょうし、いつかは障子自体が劣化し、すべてを張り替えなければならない状況が待っているとも言えます。

市民が幸せを実感できる福祉へ

社会が複雑化し、変化の速度も増している現代社会においては、人と比べて幸せか不幸かという見方をしてしまいがちであり、人より不幸と感じれば、「福祉はどうなっているんだ」という批判へと繋がっていきます。

むしろ「すべての人を助けます」という視点は見直した方が良いと言えます。伊那市に住んで幸せを実感できるのは、行政の支援だけではなく、一緒に伊那市に住んでいることの喜びや充実感を味わえる意識が持てるような取り組みを支援していくことだと言えます。

すべての人を取り残さないということではなく、市民が幸せを実感できるための福祉政策に切り替えていくべきと考えます。市民の皆さんが前を向いて歩んでいけるような政策であることが、福祉の基本ではないかと思うのです。

今日はこれまで。

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