ご近所付き合いの大切さ

朝刊の記事より

今日の信濃毎日新聞に「食費上昇 暮らし圧迫」「エンゲル係数 歴史的高水準」という見出しの記事がありました。物価上昇に伴い食費も上がり、その結果エンゲル係数もかつてないほどに高くなっているというものです。

エンゲル係数とは、「家計に占める食費の割合」のことです。今回の記事では47都道府県の都道府県庁所在市で比較しており、最も高いのが大阪市、次いで青森市、神戸市となっています。一番低いのが水戸市、その一つ上が山口市でした。長野市は44番目ということで、エンゲル係数自体は低い方という結果になっています。

長野市のエンゲル係数が低い理由

長野県の家計に占める食費の割合が少ないからといって、必ずしも物価が安いということではありません。長野県はガソリンも全国的に高く、輸送費もかかるため、食料品が特別安いとは言い難いのです。

ではなぜ長野市のエンゲル係数が低いのか。理由は2つあると考えられます。

1つは、長野市も伊那市同様に家庭菜園で野菜を育てる家庭が多いことです。高騰している野菜でも、自ら育てて収穫することで食費、特に野菜への出費を抑えられています。

もう1つは、ご近所同士のおすそ分け文化が盛んなことです。特に夏は野菜を作りすぎて、ご近所に配ったりいただいたりすることが日常的に行われています。実際、食費と野菜摂取量を比較すると、野菜に払う支出と摂取する量のバランスが最もアンバランスなのが長野県であり、その背景には「おすそ分け文化」があると見ることもできます。

コミュニティが生む豊かな暮らし

ご近所とのコミュニケーションがしっかり根付いていることが、数値にも表れているのです。自ら野菜を作り、余ったらご近所におすそ分けをするというコミュニティは、人らしい生活ができる地域性を示しているとも言えます。

こうした文化や社会性を、これからも大切にしていきたいものです。

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