地価から見る伊那市の課題と対策

地域によって異なる地価の傾向

7月1日に土地の基準地価が公表されました。これは都道府県で公表するものですが、伊那市の基準地価は地域によって異なり、全体としては微減となっています。
また、3月に公表された公示価格でも地域によってばらつきがあり、駅周辺や商業地では微増となっている一方、郊外では減少傾向が続いており、市内においても地域差が生じています。

交通利便性と人口動態が左右する地価

そうした中で特徴的なのは、移住者やテレワーカーにとって便利な地域では、現状維持から微増という傾向が続いていることです。それ以外の地域では、人口減少も相まってさらなる下落が想定されています。
どの地域においても、交通の便利さが地価に影響しているのが現状です。もっといえば、人口の増減が地価に影響しているとも言えるでしょう。

地価は固定資産税にも影響するため、人口減少は単なる人口の減少にとどまらず、税収全般に大きな影響を及ぼします。
伊那市は上伊那の中心都市であることから商業が集積しており、商業の発展も地価に影響すると考えられます。そのため、いかに商業地としての魅力をさらに高めていくかが、地域の魅力向上と地価の上昇に結びつく重要な要素です。

地域の発展に向けたバランスある土地活用

周辺自治体に比べて地価が維持されているのは、こうした側面も背景にあります。

伊那市は農業だけでなく、商工業や住宅地として土地を有効活用することで、均衡ある発展を目指すことが重要です。こうした伊那市の発展が上伊那をけん引していく上で求められる役割であり、中心地域の発展を第一の取り組みとする必要があるでしょう。

よかったらシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次