有効な少子化対策はあるのか

結婚に夢を抱けない若者たち

子化については、このブログで何度か書かせていただいています。その中で、日本では婚姻しないと子どもの出産に結びつかないということもお話したかと思います。

では、婚姻数をどうやって増やすのかということですが、その前になぜ未婚の男女がこれほどに増えてしまったのかを考えてみる必要があります。

一つには、自分の親、特に同性の親を見ていて、結婚や夫婦というものに夢を抱けなくなってきたということがあります。夫は家庭のためと言って早朝から深夜まで会社での仕事に時間を割き、妻はそうした夫のいない時間に子育てや家のことを一人でこなさなければならず、いわゆるワンオペとなっていて、とても幸せそうな夫婦生活には見えないということがあるでしょう。

個の時代と人間関係の希薄化

二つ目は、結婚よりも自分一人の生活、趣味などに時間とお金をかけたいということがあります。かつてのように国民が家に一台しかないテレビに向かい、同じ時間に同じ番組を見て、同じ歌を聞き、同じドラマを見るということがありましたが、今は一人一台というより、テレビも見ず、それぞれがそれぞれのスマホを見て、自分の好きな趣味にはまり、家族で共有するということもなくなりました。

三つ目が、男女が異性に関心を抱かなくなったということがあるでしょう。異性の魅力よりもAIやコンピューターの相手の方が一緒にいて楽で、AI相手に気を使わなくてよいということがあります。異性は人です。そうなると相手に気を使い、時には顔色を窺ったりもするわけですが、そうしたことを面倒だと思う人が増えているのです。確かに仕事で気を使い、帰ってまで気を使いたくないという人はいるでしょう。人との交流を避けるようになっているのです。

少子化対策は「人との交流」から

こうした状況で何をすれば対策となるのでしょう。

今の人はスマホや趣味に時間を取り、人との交流を避けていることが大きな要因と言えます。人として生きている以上、人との交流は避けることができませんし、それでは、社会は進んでいかないでしょう。

結婚こそ人と人とでしかできないことです。こうした人との交流を積極的に進める社会とならない限り、少子化対策は効果が出てこないでしょう。人と人とが交流するためには、そして少子化対策の第一歩はスマホを手放すことなのかもしれませんし、そのあたりに少子化対策のヒントがあるように思います。

今日はこれまで。

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