学生時代の「復習不足」を思い出して
自分の小中学生時代、勉強での復習にあまり時間を割いていなかったと思い出します。
ある学習塾の講師の方のお話では、「テストの点数は簡単に上げられる」とのことです。やり方はどの生徒も同じで、一般的な子であれば平均点が20点ほど上がるということでした。
「あとみよそわか」が教える学びの本質
どんな指導をしているのかと聞けば、「あとみよそわか」を徹底させるとのことでした。
「あとみよそわか」とは、「あとみよ」は跡(後)を見なさい、「そわか」は完成することを表しています。
つまり、「終わった後に振り返って確認しなさい。そうすれば完成する」という意味です。
学校の勉強で言えば、
- 習ったことをすぐに復習すること
- テストでは終了前に見返すこと
- テストが返ってきたら間違いを学び直すこと
この3点を意識するだけで、テストの点数がぐんとアップするのだそうです。
振り返ってみると、自分はそれが全くできていなかった――それが、復習に時間を割いていなかった我が少年時代でした。
社会人にも通じる「振り返り」の力
この振り返りは、勉強だけでなく、社会人の仕事においても大事なことと言えます。
イベントでは「やってお終い。盛り上がればそれで成功」というだけのものは長続きしません。
必ずイベント終了後に反省会をし、課題を見つけ、それをどう次回に活かすかを見返さなければ、どんなに素晴らしいイベントも継続していかないのです。
言い換えれば、最初は成功しなかったイベントでも、振り返りをしっかり行うことを続けていけば、やがて素晴らしいものに育っていくのです。
振り返りが未来をつくる
秋のこの時期、イベントが盛りだくさんですが、10年後、20年後にも今以上に盛り上がっているイベントがどれほどあるでしょうか。
それは古くからの伝統行事でも同じことが言えるかもしれません。
ただ漫然と同じことの繰り返しでは、廃れていってしまうこともあるのが今の時代です。
大切に守りたい行事や、地域社会を盛り上げていくためのイベントこそ、「振り返り」を通して育てていくことが大切だと言えるでしょう。


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