健康寿命と平均寿命の差

平均寿命と健康寿命の差

日本人の寿命について考えてみたいと思います。

寿命については、平均寿命や健康寿命といった指標があります。平均寿命とは、0歳児が平均してあと何年生きられるかを示す指標です。また、健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生きられる期間を指します。

この平均寿命と健康寿命を比べてみると、女性で平均寿命86.36歳、健康寿命73.62歳となっており、12.74年の差があります。男性では、平均寿命79.55歳、健康寿命70.42歳で、9.13年の差があります。つまり、女性では13年近く、男性でも9年余りは介護のお世話にならなければならないというのが実態と言えます。

介護を支える人材と地域の現状

介護に当たらなければならないのは、まずは家族ということになるわけですが、一人っ子が増えてきている中では、子どもが親の介護にあたるという人も当然出てくるでしょう。そうなれば、介護のための人材や施設が必要になるわけです。

第一次ベビーブーム世代は、まさにこの健康寿命より上で、平均寿命より下という年齢層にあります。おおよそこれから10年くらいは、その間に入ることになります。伊那市内あるいは上伊那全体でみると、そうした介護関係施設はある程度充足してきていますが、懸念されるのは、介護士などの人的パワーが不足しているということです。

つまり、介護士がいなければ介護事業は進められず、そうなれば家族も生活のすべてのリズムが狂ってしまうのです。そのため、介護士の確保対策を考えていかなければならないでしょう。

介護にAI技術やロボット介護士を投入すればよいという意見もあるかもしれませんが、今すぐ人に代わるほどの役割を果たすことは望めないでしょう。しばらくは、施設内の一部の作業にとどまるのが実情です。実態は人と人との触れ合いなのです。

健康寿命を延ばすという視点

そのため、行政が行うべきことは、そうした介護人材の確保だけでなく、10年以上にも及ぶ介護が必要となる期間をできるだけ短くすることでもあります。いつまでも元気でいられる、健康寿命を維持できるような対策を講じるべきであり、そこに予算を投入することで、健康寿命を延ばし、介護の負担を軽減することにつなげられるようにするべきなのです。

健康でいられることは、社会の健全な発展に寄与するとともに、介護保険や医療保険の負担軽減につながることでもあります。元気で長生きできる社会であることが、健全な社会と言えるのではないでしょうか。

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