イベントのあり方について

秋に賑わうイベントシーズン

9月下旬くらいから10月、11月にかけて、市内では大小さまざまなイベントが開催されます。時期的に収穫祭を兼ねているものが多いのですが、イベントとして人が集まるのは、やはり「食」と「アトラクション」が豊富な催し物といえそうです。
伊那市では、そばを中心とした「そば祭り」や、JAが各支所で開催する「支所祭」などが代表的です。これらは食とアトラクションが組み合わさったイベントとして、多くの人を集めています。
それ以外でも、文化祭や各団体が行う○○祭りなどにおいても、「食とアトラクション」がどれだけバラエティに富んでいるかが、集客に大きく影響しているようです。

地域イベントと文化祭の違い

地区の文化祭では、日々の生活の中で制作してきた作品を発表することを励みにしている方もいるでしょう。そうした取り組みはとても大切で、多くの人が訪れなくても、自分の成果を人前に出すという行為そのものに意味があります。
この二種類のイベントは、どちらも「イベント」ではあるものの、目指すところが異なります。人が集まるイベントは、楽しんでもらうとともに、地域を明るく賑やかにしていこうという「地域」という視点があります。
一方で文化祭は、個人的な成果を発表することで自分自身を振り返る「個人」の視点があります。
そのため、同じイベントという括りでも、「参加者が多いから良い」「少ないからやめる」といった単純な評価にはならないのです。

発表の場としての広がりと課題

視点が個人であっても、多くの人に来てもらえることで、出品への意欲は高まります。その一つの形が「かんてんぱぱホール」での発表展示です。
かんてんぱぱホールでは常にイベントが開催され、多くの人が訪れます。知り合いが出品している、同じジャンルの作品が出ているといった理由だけでなく、「食」や「買い物」がすぐ隣にあるという立地の魅力も大きいでしょう。

良いイベントを開催するうえでは、「食」には衛生面の制約があり、アトラクションも目新しさが求められるため、主催には難しさがあります。しかし、多くの来場者を求めるなら、そのハードルを乗り越える努力が必要です。

若者が生み出す新しい地域のうねり

高校生と商工会議所が協力し、さらに地元の自治会も加わった今年の「17とりどり祭り」は、地域や団体だけでなく高校生という新しい要素が加わったことで、非常に賑やかで活気あるイベントとなりました。
高校生など若者が主体的に関わるイベントが、これからの主流になっていけば、地域に新しいうねりが生まれていくことでしょう。

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