退職代行サービスの登場と背景
退職代行サービスというものがあります。退職を会社に言いづらい、会社が退職させてくれないといった雇われる側の声から、退職を代行する会社が登場したわけです。自ら退職を申し出られないような社員はいらないという経営者もいれば、せっかくその社員を育てるために会社としても投資したのだから、何とかそれを会社のために役立ててほしいという方もいます。それぞれお考えがあるのでしょう。
新サービス「退職引き止め代行」の目的
そうした中、今度は退職引き止めサービスというものが出てきたというのです。その名も「イテクレヤ」だそうです。退職の自由が認められているのですから、無理に何が何でも引き留めるということはできないわけです。
したがって、このサービスは、退職を思いとどまらせるのではなく、退職に至る原因を明らかにし、クライアントに改善点を提示するのがメイン業務ということです。
浮き彫りになる“双方のコミュニケーション不足”
こうなると、雇われる方も雇う方もどっちもどっちといえます。経営者や管理職の方々は忙しく、そうした社員や部下の不平や悩み事に付き合っている暇はないと言うでしょうし、辞めたい社員は辞めたいのだから自分の思いを伝えたいとまでは思わないのでしょう。
そのため、何が原因で会社を辞めるのか、それが会社にとってどういう意味を持つのかを知ることはありません。ただ、この代行サービスはその理由を明らかにし、会社の改善につなげていこうということなのですが、これは本来、両者のコミュニケーションが全く成立していないからだといえます。
現代社会が抱えるコミュニケーションの課題
人と人が対面で話すことがコミュニケーションの第一歩なわけで、それを拒もうとする人が増えてきているのが現代社会といえるのです。退職代行も退職引き止めも、本来は雇う側と雇われる側が話し合うことができていれば不要なサービスなわけで、それができなくなっているのは、人が人とコミュニケーションをとることを否定しているともいえます。
コミュニケーションをとることが現代社会では面倒なことに分類されるかもしれませんが、この部分を面倒でも厄介であっても根気よく丁寧に取り組んでいくことが必要なのです。現代人は忙しさを理由に一番大切な部分を疎かにしているように思います。そして、このコミュニケーションをどれほど大切にできるかが、会社にしても地域にしても生き残るのに必要なことだと思うのです。
皆さんのご意見をお聞かせください。そんなことは現代ではそれほど重要ではないという方もいらっしゃるでしょうか。


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