伊那市の役割と向かう先は

伊那市議会議員の吉田浩之です。

イチジク栽培とブルーオーシャン

このブログをご覧の方の中にも、私がイチジクを栽培し、出荷しているのをご存じの方もいらっしゃると思います。
イチジクは伊那の辺りでは露地での栽培が困難な品種のせいか、珍しさもあり、売り場に出れば必ず完売し、中には自宅まで購入したいとお越しになられる方もいらっしゃいます

今年に入ってからは、お世話になった方や友人に送りたいとの注文もいただき、今年の猛暑の影響もあって数が不足している状況が続いています。

このように競争相手があまりなく、販売などの営業努力をせずに事業が進められる分野をブルーオーシャンと言います。また、その逆に競争相手が多く、営業努力に心血を注がなければならない分野をレッドオーシャンと言います。
イチジクの伊那での出荷販売はまさしくブルーオーシャンなのです。私にイチジク栽培を紹介してくださった方に、深く感謝している毎日です。

行政と企業の役割の違い

さて、こうしたブルーオーシャン事業をどう見つけ、どう利益に結び付けられるかは、それぞれの企業努力によるところだと思います。そうやって経営者の皆さんは苦労されているわけです。

ところが、伊那市では、そうした取り組み自体を行政機関である伊那市が行っているのです。実際に事業として取り組む際には企業への委託などを行っていますが、事業内容を決めるのも、実施するのも、やめるのも、すべて伊那市に決定権があるわけです。

それでは、企業は成長できませんし、企業としての本来の強みを発揮することもできません。伊那市が企業になってしまっているのですから。行政の役割をはき違えてしまっているように見えるのです。

本当に大切なこととは

地方のリーダーとして伊那市を位置付けたいようですが、伊那市民にとってそれが良いことなのでしょうか。市民の税金が伊那市を有名にすることに使われるより、市民サービスの向上や市民生活の充実に向けられる方が大事なのではないかと思うのです。

伊那市が有名になることは良いことだとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、一方で、それによるマイナスの面もあります。そのことを隠していては、市民に市政の方向性を判断する情報を伝えないことになってしまいます。

伊那市が魅力的な都市になるためには、有名になることより現状を正しく伝えることの方が大事なのではないかと考えるのです。

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