コミュニティの維持について

こども食堂は子どもだけの場所ではない

公共広告の一つに、俳優の松重さんが出演しているこども食堂のCMがあります。こども食堂は、子どものためだけに食事を提供する施設ではないということは以前にも書きましたが、子どもから大人まで年齢、性別など問わず誰でもが入ることのできる公共的な施設ということです。

世代を超えた交流の場としての役割

そこでは、子どもだけが遊び、大人は食事を提供するだけということではなく、未就学の子どもから小学生、中学生、高校生、さらには社会人、シルバー世代まで幅広く集まり、年齢を超えて交流する場と考えた方がいいのかもしれません。そこでは、小学生の宿題を見たり、大人に遊びを教えてもらったり、あるいは相談に乗ってもらったりなど、さまざまな世代間交流が行われているのです。

考えてみれば、そうした世代を超えた交流は、かつてどの地域においても日常の中にあったのです。子どもたちが村中で遊び、その近くにはお年寄りがいて、子どもたちを見守り、時には説教したりもする。また、大人は、今でいうキャリア教育のようなことを話したりもする。

地域コミュニティ再生への一歩

つまり、こども食堂は現代の地域のコミュニティの場と言えるのです。地域でのコミュニティの場がなくなり、地域の交流の場が保てなくなってきた現代において、かつてのようなコミュニティを維持していくためにこども食堂を活用するということは、一つの方向としてアリではないでしょうか。

今日はこれまで。

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